コネクタ活用法③ インサート固定ネジの正しい締付け方
今回はコネクタについているネジの取扱いについて実践的なコツを説明したいと思います。
ここで、前回説明した正しいネジの締め付け方についておさらいしましょう。
適正なサイズのドライバー、締め付けトルクで真っ直ぐ締めつけます。あとは、「押す」が7「回す」が3の力配分が締め付けのコツでした。
それを踏まえてコネクタの組立で大切なネジの締付けについて見てみましょう。
上記の写真はイルメのコネクタの代表的なものですが、インサートをエンクロージャに固定するネジがあります。
上下のインサートそれぞれに4つのネジがあるのがお分かりでしょうか?
実はなにも考えないで締付けてしまうとネジ穴(メスネジ)を壊してしまう可能性があります。
実はエンクロージャはアルミ製なので、ネジ穴もアルミです。インサートのネジはステンレス製でとても硬いので、バランスよく締付けないと硬いオスネジがネジ穴を壊してしまう可能性があります。
実際に現物で確認してみましょう。
それではバランス良く締め付けるにはどうすればいいのでしょう?
インサート固定ネジは”X”の字で締め付けるべし!
具体的な締め付け手順を以下で説明します。
- インサートをフードに軽く押し当てた状態で、ネジを“X”の字の順番(①から④)で仮止めします。
(ネジがかかっていればOK。締め過ぎたら緩めておきましょう) - 各ネジがネジ穴に真っ直ぐに入っていることを確認します。
- ドライバーをネジに真っ直ぐ押し付けながら、再度”X”の字の順番で規定トルクで締め付けます。
- 最後に各ネジのバネ座金が真っ直ぐになっていることを目視で確認します。
複数のネジがあるときに、バランスよく締め付けるために”対角”に締め付けることが大切です。コネクタ以外にも使える大切なコツなので覚えておいてくださいいね。
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