多穴ケーブルグランド

コネクタ周辺機器③ 多穴ケーブルグランドについて

コネクタの能力を最大限に発揮するためには周辺機器の知識も重要です。今回は、”意外に便利”な多穴ケーブルグランドについて説明したいと思います。

耐環境コネクタはオス・メスの1対1の接続が基本ですが、コネクタの先端で分岐したいことはありませんでしょうか?

多穴ケーブルグランドは、その名の通り複数の穴を持つケーブルグランドです。
上記写真のように、シーリングインサート(ガスケット)に複数の穴があり、複数のケーブルを一つのコネクタに収容することができます。

たとえば、工作機械では沢山のバルブやセンサの機器が接続されていますが、制御盤からコネクタまでは一本でまとめて、その先を分岐することでスッキリした配線が実現できます。

多穴ケーブルグランドの使った配線例

センサーケーブルなどの細いケーブルなら(Φ3-6 mm程度)、小型のコネクタでも3〜4つを集約することができます。それによって制御盤から出てくるケーブルの本数が減らせるわけです。

イルメはコネクタメーカーですが、周辺機器も扱っています。
下記は協力メーカーのイタリアCEMBRE社のケーブルグランドのカタログです。

(カタログPDF)

実際には多穴ケーブルグランドの選定は単穴の一般的なケーブルグランドに比べて難しいので、個別に営業担当が最適なものを様々なメーカーの製品からご提案しています。

イルメではお客様に最適なソリューション提案を行っていますので、お気軽にお問い合わせください!

[用語解説]

キャブタイヤケーブル
コンジット(電線管)

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