コネクタを学ぶ① 産業用コネクタとは?
コネクタとは、英語で”Connector“、接続するものという意味で、本来はとても幅広い意味があります。人と人を結びつける役割をコネクタなんて呼ぶこともありますね。
とはいえ、このブログでは産業用コネクタをテーマにしているので、その内容について説明していきます。
産業用のコネクタも色々とあって、メディア(媒体)によって、電気・気体・液体などに分類されます。気体や液体の場合は”継ぎ手”が使われることが多いです。
液体や気体はコネクタを外すと、漏れてしまうので、バルブが必要になります。
(流量計付き継手の例)
イルメが扱っているのは主に電気のコネクタです。一部空気の接続もやっています。
電気の場合はコネクタを外しても、電気が漏れることはありませんが、感電や漏電事故につながる可能性があるので、選定や運用方法は十分に気をつける必要があります。
電気のコネクタも、コンセントやUSBコネクタのような身近なものから、産業用に使われる特殊なものまで様々です。
では、産業用途においてコネクタが必要な理由について考えてみましょう。
ご家庭で掃除機を使う時、それぞれの場所にあるコンセントにつなぎますが、機械や装置も場所を動かすときに付け外しが必要です。
掃除機をコンセントにつなげる理由は、電気を動力としているからですが、生産現場の装置のほとんどは電気で制御されていますので、メンテナンスや移動での脱着が必要になります。
ただ、工場現場では家庭とは少し異なります。少し例を見てみよう。
(プラグ・ソケットの例)
例えば、これは電気自動車の充電プラグに見えますが、主にヨーロッパで使われているプラグ・ソケットという電気コネクタの一種です。大きさは様々ですが、缶ジュースぐらいの大きさから、ペットボトルより大きい化け物のようなものまであります。
どうして家庭用のコンセントに比べてそんなに大きいのでしょうか?
工場でつかわれている機械は家庭用の電化製品とは比べものにならないぐらいの電気を使います。たとえば、日本の家庭が使う電気の平均は35アンペア[A]*と言われています。ちなみに、装置にもよりますが、工作機械だと1台で60アンペア[A]*が必要なものもあります。
(工作機械の例)
電気の流れは水と一緒で、たくさん流すためには太いパイプ(=電線)が必要になり、
当然コネクタも大きくなります。それに、大きなパワーがある=事故のリスクも大きいので、それだけ安全対策も重要になります。
[用語解説]
アンペア:電流の単位[A}、電気が流れる量のこと。詳しくはWIKIをご覧ください。
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