電気は意外に怖い!?

規格と安全① 電気の人体への影響

前回の記事で、動力の説明をするとき、”安全”という言葉を何度か使ってきました。

みなさんは、”感電”という言葉を聞いたことがあると思います。現代の生活で電気は欠かせないものですが、意外に”怖いモノ”というのを理解しておきましょう。コンセントを触って、”ビリ!”とした経験がある方もいらっしゃるのではと思います。そんなに怖いものかな?と思っていませんか?

まずは、この表を見てください。電気が原因で発生している死傷事故は年間70〜90件ぐらいあって、その大半は感電による死傷がしめています。

 電気による死傷事故の推移(経済産業省電気保安統計から抜粋)


感電事故で亡くなってる人って結構多いと思いませんか?

実は人体は電気にはあまり強くないんです。下の表は電流値と人体への影響をまとめたものですが、100mA(ミリアンペア)流れると人は死に至ります。



ミリアンペアって、ちょっとピンときませんよね?

分かりやすい例で見てみましょう。
乾電池と豆電球。ここに流れている電流を計算してみましょう。
基本的にはオームの法則 V(電圧) =I(電流) x R(抵抗)で計算できます。


乾電池の電圧 = 1.5V
電球の抵抗= 7.5 Ω
豆電球に流れる電流は 1.5V ÷ 7.5Ω =0.2 A 
 

0.2Aをミリに直すと、200mA。
つまり、豆電球に流れる電流でも人にはとても危険ということに。
ちなみに、家庭の機器でいうと冷蔵庫で3A!電子レンジで15A!!、周囲には危険がいっぱいということになりますね。

しかし、危険な割に事故はそんなにありませんね。
そうなんです。コンセントの形状を見ても、事故が発生しない工夫がなされています。電気の元(コンセント)は触ることができないようになっています。

 

ですが、安全に対する工夫がされているとは言っても、やはり使い方を誤ると危険です。オームの法則を家庭用の電源と人体に当てはめてみましょう。



濡れた手でコンセントを触るとどうなるか?

人体の抵抗は 500 + 300 = 800Ω
電圧100V ÷ 800Ω =0.125A 、125mAになります。

コンセントで”ビリ!”も濡れた手だったら命の危険があるんですね。
電気の使い方には十分に気をつけましょう!

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  1. 2020年 8月 25日

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