コネクタ周辺機器⑥ 分割タイプケーブルグランドについて
制御盤周りの配線で取扱に困るのが加工済みケーブルです。最近ではM12コネクタやLANケーブルなどが多く使われるようになりました。
今回は加工済みケーブルをかんたんに収容・固定することができる分割タイプのケーブルグランド(ケーブルエントリー)についてご紹介します。
加工済みケーブルを固定
上の写真は少し大げさなのですが、コネクタ付きの配線の取扱いでお困りの方は多いと思います。
以前もケーブルの引き込みについてご紹介させていただきましたが、ある程度の本数をまとめるにはスポンジクランプやケーブルエントリーなどが便利です。
今回ご紹介するのは、少ない本数のコネクタ付き配線を行う場合に便利な分割タイプのケーブルグランドです。
ホールソーで丸穴を開けるだけで取付けができるため、非常に便利です。
ワンタッチ取付けタイプ
ケーブルエントリーのガスケットをそのままケーブルグランドに適応した商品です。取付けがMネジで、ロックナットで固定します。
防水性能としてはIP54と少し低めですが、制御盤の引き込みの用途では問題ないと思います。
上記はイルメジャパンで扱っているイタリア製の分割ケーブルグランドです。
(カタログPDFはコチラ※英語版です)
実際の組立手順を見てみましょう。
ナットにケーブルを通す パネル面にケーブルを通す ガスケットを組立 カバーをワンタッチで組立 ナットを締め付けて完成
ワンタッチでかんたんに加工できます。サーボモータ配線を制御盤に引き込むときなどに便利に使えそうですね。
コネクタと最高の相性
今回ご紹介したワンタッチ取り付けタイプですが、コネクタとも非常に相性が良いです。
上記はコネクタのケーブルエントリーに取付けた写真ですが、イルメの小型コネクタ(CKシリーズ)に非常にマッチしてます。もちろん、大型のコネクタにもつけることができます。
従来型ケーブルグランドタイプ
こちらはオーム電機様が提供されているセパレートタイプのケーブルグランドです。従来のケーブルグランドと同様の保護構造なので、IP67に対応します。
こちらのページでは、コネクタ付きケーブルへのケーブルグランドの対応方法が紹介されていますので、参考になると思います。
まとめ
分割ケーブルグランドのメリットはなんといっても手軽さだと思います。
下記に比較をまとめてみましたので、参考にしてください。
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