シリーズ コネクタと人手不足 では、現場で簡単に省人化や簡単化を実現するコネクタの活用方法をご紹介していきます。
シリーズ第4回目の配信です!
前回は角型コネクタの配線方法4種類の、配線時間を比較し、どの配線方法が1番効率よく作業可能かを検証しました。
それぞれの配線方法のメリットやデメリットもご紹介しているので、ぜひご覧ください。→詳しくはこちら
今回は、”端子台中継ボックス” と ”角型コネクタ”の配線時間を比較していきます!
端子台中継ボックス
角型コネクタの使用用途として、端子台中継ボックスの代替品で使用していただく機会が多いです。
研修でも、端子台中継ボックスと角型コネクタの比較資料があり、サイズ・コスト・工数面で角型コネクタの方がメリットがあると記載されていましたが…
実際のところ角型コネクタを使用することで作業効率は上がるのでしょうか…?
そんな疑問を解決するために、コネクタ素人の筆者が端子台中継ボックスと角型コネクタを配線していきます。
作業者(筆者)スペック
・製造業界の知識0で入社し、現在7ヶ月目
・イルメを通して産業用コネクタの存在を知る
・文系大学出身
・不器用
・お肉よりお魚派
事前配線時間【角型コネクタ】
さて、本題の配線時間の前に、端子台中継ボックスと角型コネクタの違いを見てみましょう。
◯端子台中継ボックス
現場で加工、組立てを行う(現場調整が可能)
現場作業は端子加工や組立てが必要
◯角型コネクタ
事前に加工、組立てを行う(現場での調整が難しい)
現場作業はワンタッチで接続するだけ
上記の理由から端子台中継ボックスには搬入前の事前配線作業は必要がないため、事前配線は角型コネクタのみ行っていきます。
準備するものはこちら
・ケーブル
・エンクロージャ
・エーブルエントリ
・インサート
・コンタクト
・圧着工具
角型コネクタの配線方法の詳細はこちら
両方配線した結果
両側を配線して終了!
結果は、9分53秒
圧着作業が相変わらず硬いです。
ただ、圧着した後の作業は、ピンを差し込みインサートをエンクロージャにねじ留するだけなので簡単に行えます。
立ち上げ時間【端子台中継ボックス】
次は、立ち上げ時間の比較です。
今回の立ち上げ時間とは、現場に機械を搬入した後の配線作業時間を意味します。
端子台中継ボックスの配線時にご用意するものがこちら。
・ケーブル
・丸端子
・端子台中継ボックス
・端子圧着工具
資料では見たことがありますが、中継ボックスを実際に触るのは初めてです。
アースカラーでこぢんまりしてて可愛さを感じました。
早速組み立てていきます!
丸端子装着 工具で圧着 ねじ留め
圧着が硬い!!正直なところ、硬すぎて途中で諦めそうになりました。
角型コネクタの圧着作業もパワーが必要だと思っていましたが、丸端子の場合金属が分厚いのと絶縁カバーがあるので硬さマシマシ…
加えて、小さい箱内で作業するため端子がうまく重なってくれなかったり、ネジが穴に嵌まらなかったり、すんなり行かないことが多かったです。
圧着・ねじ留めなど作業自体は簡単ですが、こまこました作業が多いな〜という印象を受けました。
蓋のネジを締めて配線完了。
結果は、19分23秒
立ち上げ時間【角型コネクタ】
次に、角型コネクタの立ち上げ作業を行っていきます。
嵌合させて レバーをカチッと 完成
事前配線の時間はかかりましたが、搬入後の現場での作業はコネクタを嵌合させて、レバーでカチッと固定するのみ。
角型コネクタを使用した場合、現場での立ち上げ作業はあっという間に完了します。
コネクタ化することで電気工事士の立会も不要になるので、立ち上げ時間の短縮・人件費の削減を図ることができます。
まとめ
端子台中継ボックスと角型コネクタを比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれの配線時間の結果をまとめました!
角型コネクタを使用して配線した場合、約半分の時間で配線ができるという結果に。
現場で作業できる時間が限られている案件などでは、コネクタ化のメリットが大いにありそうです!
今回は圧着式インサートを使用しましたが、他にもネジ式や工具の必要のないボタン式・Push-In式もご用意しております。
お客様の用途や環境に合わせてコネクタの種類をお選びいただけます!
また、イルメジャパンでは、国内に豊富に在庫を確保しておりますので、少数・小ロットでご購入いただけます。
納期改善のご提案や、新規のご案件は選定から承りますので、お気軽にご連絡ください。
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