メーカー間の互換について

コネクタを学ぶ④ 互換性について

今回は角型コネクタのメーカー間の互換性についてお伝えしたいと思います。

前回、耐環境コネクタの種類として丸型のMSコネクタを紹介しました。MSコネクタは米軍の規格がベースになっており、型式や寸法などが規格で細かく定義されているので、メーカー間の互換性が規格で担保されています。

しかし、角型コネクタにも規格は存在しますが、寸法や型式を規定しているものはありません。

そうすると、角型コネクタはメーカーごとに違うのでしょうか?

実はそうでもないんです。たとえば下記は、それぞれ別のメーカーの部品ですが違いがわかりますか?

色とか少し違うようですが、同じように見えますね。

実は電気的にもメカ的にも互換性があるんです
同じ規格の商品を10社以上の会社が供給しています。

では、規格で寸法が決まっていないのに、どうやって互換性を保証するんですしょうか?と疑問に思われた方もいらっしゃるのでは?

コネクタについて学ぼう⑥で説明したとおり、ヨーロッパではEN  61984 ”コネクタの安全性要求と試験”という規格があります。互換性はこの規格に基づいて、各メーカーが評価を行って保証するんです。

でも、MS規格のように全部決めてあったほうが、シンプルのような?

確かに規格で全て決まっているのはメリットですが、逆に新しい技術の開発や市場の変化への対応に遅れてしまうというデメリットがあります。角型コネクタは各社が競って新商品を開発、良い商品が標準化されていくため、最新のニーズに対応することが可能なのです。

こういった規格と標準化というのは欧州産業界の文化といってもいいでしょう。たとえば、プラスチック・ゴムの製造装置の業界団体であるEUROMAPでは装置間の通信手順やコネクタを標準化していてイルメを含む10社以上の商品が登録されています、下記はその一例です。

EUROMAP12 射出成形機と取出ロボットのインターフェース

リストの中には、あまり日本では見かけない会社や端子台などで有名なメーカーが入ってますね。

同じ性能の商品なら、価格・納期・品質・サービスで決めることになります。角型コネクタは種類が豊富で用途に最適なものを選択できる反面、数千種類もの在庫を持つのは大変です。お膝元のヨーロッパではまだしも、遠い日本では専門メーカーでないと難しい面があります。

もちろん、日本でも産業用角型コネクタを扱っている会社が何社かありますから、仕様やサービスなどで最適な会社を見つけて、うまく複数の会社を活用することでBCP(事業継続計画)やコストの最適化につなげることが大切です。

標準化のメリットを最大限活用するのがミソです!

イルメでは、価格・納期・サービスのメリットをお伝えするため、いつでもご相談や参考お見積りを承っております。今なら、”ご使用中のコネクタ”の乗り換えキャンペーン実施中!
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    今回は角型コネクタとメーカー間の互換性について解説しました。

    BCP(事業継続計画):WIKI

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